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2011/05/27

教育コンサルタントの先生を見つけるまでの長い道のり (4)



一年中咲いている極楽鳥






コンサルタントの先生にお願いするようになって、一番の変化は、親と子のストレスが減ったことです。学校の勉強のこと、受験のことは、親にとっては一番の関心ごと、最も大切なことですが、子供にとっては、親と(特に母親と)一番話したくないトピックです。

親は、真剣なるがゆえに、感情的になるので、子供のほうでも防衛のために、勉強関連の話題が出そうになると、耳に自動ロックがかかり、一切受け入れなくなります。

「子供の成長をゆっくり見守り、子供の良いところを探そう」ということも頭ではわかっていても、普段の生活では、反抗的な息子の態度、生意気な口のききかた、ゲームをやめない、などなど、良いところを見つけられないまま、山のような息子に対する不満が爆発寸前でくすぶっています。

反抗期と受験が同時期に重なるというのは、何と言う不幸なことだろうといつもため息をついていました。

第三者のコンサルタントの先生に入っていただいたことで、緊張がやわらぎ、風通しがよくなったので助かります。

又、女の子と比べ精神年齢が幼い男の子の心の成長を見守り、必要な時期に、適切なガイダンスをして頂けるので、「私が16歳の時には、もっと□□□□だったのに!」などと意味のない比較して、いらいらすることが少なくなりました。

友人の子供さんは、我が家と違い超優秀でスターアスリートで、うらやましいの一言なのですが、それでも同じ先生から指導を受けています。優秀な家にも、それはそれで、葛藤があったらしく、彼女と私は、コンサルタントの先生にお支払いする指導料を「家族崩壊を未然に防ぐための必要経費」と呼んでいます。

反対に、先生が絶対してくださらないことがあります。

それは、親が事前に根回しして、先生の口から、いかにも先生のお考えのように、子供に諭してもらうことです。この点は、他のお母さんたちも口をそろえて、「私たちの思い通りにやってくださらなくて、残念だ~~~!」とブツクサ言っています。

たとえば、親が「先生、子供には、そろそろスポーツをセーブして、勉強に身を入れるように言ってやってください。どうせ、スポーツで身を立てるわけではないので、ディヴィジョンIIIで入れればいいわけですから。」「来年度の履修科目は、こういうラインナップが将来役立つでしょうから、(と親は考えている)子供を説得して、変えるよう仕向けてください。」などとお願いしても、先生は「はいはい。」と一応聞くだけで、子供との話し合いの中では、流れが違っている場合が多いのです。

スポーツのお子さんなどは、先生と話し合ったことで、ますますディヴジョンIを目指したいと決意を新たにしてしまったと、お母さんは腰を抜かしていました。

あくまでコンサルタントとして、生徒の考えを尊重し、子供の精神的な成長、子供の持てる素質を見極めた上で、子供が自ら考え抜く練習を積ませようとされているのでしょう。

補習校に通わせる親は、程度の差はあれヘリコプターペアレントなので、今までずっと子供の代わりにデシジョン メイキングをしてあげていました。

二つの学校のカリキュラムに加え、アクティヴィティをするというのは、試行錯誤の時間の無駄が許されないという特殊事情もあり、いつも最短でよい結果を残せるよう親が道慣らし、事前調査を重ねてきました。

先生は、その悪しき風習を断ち切り、子供が自分のことは自分で考え、親は子離れするようにトレーニングされているのかもしれません。あえて失敗もさせて、その失敗から学ぶ大切さを先生は私に対してはよくおっしゃいます。子供が失敗しないように、いつも先手を打って準備してきた私には、辛い試練です。

今まで、補習校に押しかけて行っては、「先生、親が言っても聞かないので、先生の口からバシッと叱ってやってください! 説教してやってくださ!」とお願いしていたのとは、様子が違ってきました。


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