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2011/11/30

ペッパーダイン大学 (3)




この大学は、海外プログラムが充実しています。全米の大学の中でも、学生が海外プログラムに参加する割合がトップクラスです。1回のみならず、2回違う国に行く学生も多いそうです。もちろん、留学生の割合も6.7%と高いです。

運営母体の教会が全世界に宣教師を送っているので、息子の小学校でも、親はまだアフリカに滞在中で、子供だけ本国に教育のため送り込まれている宣教師の子弟が何人もいました。(子供は信者宅にホームステイしていたらしい。)生まれも育ちもアフリカの子供たちののびやかな性格、スケールの大きさに、親も子供も圧倒されていました。

小学校の先生も、長期の休みを取って、後進国の教育の発展のためにボランティアされるという人も時々いらっしゃって、その国の様子を日々の生活の中でシェアしてくださっていました。



コミュニケーション、教育、心理、コンピューターサイエンス、バイオ、ビジネス、政治、演劇、と一通り学べます。

息子にとっては、古巣に帰ったような懐かしさを覚える大学のようでした。


2011/11/29

ペッパーダイン大学 (2)








息子は、この大学の運営母体の経営する小学校に通いました。先生方は全員ペッパーダイン大学か大学院の出身でした。

 
コンサート、オペラ、バレエ、演劇、お泊りキャンプ、サバイバルキャンプといった課外授業が年間通してありました。

今回大学を見学してみて、「なるほど、あの小学校の基本にあるのは、この大学のカリキュラムか」と納得しました。卒業生が大学での学びを確実にキャリアの中で生かしていることを実際に見ることができました。

2011/11/28

一期一会




友人のお葬式でみんなが話していたことは、「もしあの時、これが彼女に会う最期のチャンスだと知っていれば、ハグしたり、I love youって言っていたのに。」ということです。

「明日又会える」「来週ね」と笑って別れても、それっきりということがあります。


日本人は愛情表現が上手でないので、I love you なんて、正面から言うことに高いハードルを感じてしまいます。

でも、もしかしたら、これが最期になるかもしれないことをいつも覚えておかなければならないと学びました。

2011/11/27

良い種

Green Eye
By Yori


昨日お友達のお葬式に出席しました。

彼女は度重なる癌とのバトル、家庭内での悩み、苦しみと格闘した壮絶な人生でした。

でも、私が覚えている彼女はいつも優しく微笑んでいました。悲しみの中にある友人、苦しむ家族にいつも寄り添い、力づけ、話を聞いてあげていました。

癌が何度も再発しても、決して希望を失わずに、できる限りの努力を続けてきました。1日1日を大切にし、家族、友人たちとの時間を楽しみ、職場ではなくてはならない人材として活躍していました。

彼女に出会えて本当に感謝でした。彼女は私たちの心に素晴らしい種をたくさん植えて、「一足お先に!」と笑顔で天国に旅立ちました。

私たちは、残された日々、彼女が植えてくれた「優しい心」「家族、友人への愛」の種を育て、花を咲かせる宿題を頂きました。

不幸なこと、悲しいことが起きないことが幸せな人生ではなく、その辛い出来事の中で、いかに前向きに生き抜くかが大切であることを彼女から学びました。

2011/11/25

ペッパーダイン大学 (1)





「大学全体としての方向性が見えないのは不安だ。」とオキシデンタル大学に対しての印象を持った息子のために、今回は全くカラーの違うペッパーダイン大学を見学しました。

まず到着して驚くのは、太平洋を一望する高台に広大な敷地を持つキャンパスの素晴らしさです。しかも、マリブという一等地で、息を呑む美しさです。

Pepperdine University という名前なので、総合大学と間違われやすいのですが、1つの大学と4つの大学院(教育、ビジネス、政策、法律)から構成されています。大学はSeaver Collegeというリベラルアーツカレッジです。

ペッパーダイン大学は、Church of Christ という教派が運営しているキリスト教主義の大学で、「目的のある人生、人への奉仕、リーダーシップ」を大切にすることを目標に掲げています。

大学全体がボランティア活動を通して、地域社会に貢献し、海外とつながり、自分の将来のキャリアを考える訓練をサポートしていると、学生ガイドの男の子も力説していました。




2011/11/24

ティーンエージャーの運転



お友達のMさんが送ってくださった
可愛い感謝祭の写真



昨日と今日は、免許を取ったばかりの息子が運転する車にずっと座っていたので、とうとうぎっくり腰になってしまいました。

全身を硬直させて、足を踏ん張り、つり革を握り締め、昨日は5時間、今日は3時間耐えていました。

誰でも最初からスムーズな運転ができる人はいないとわかっていても、「何でそんなことするの!!」と思わず声を上げたり、「ひえ~!!!」と肝を冷やしたり、ティーンの運転は、ゆっくり、確実、車間距離がモットーのおばさんには、きついものがあります。

夫からは、「君の運転は80歳のおばあさんのようだ」と笑われますが、今まで30年間無事故だったので、安全運転には自信があります。

何で、息子も私を見習わないのだ?


2011/11/23

Happy Thanksgiving !







今日は、Pepperdine Universityのツアーに参加してから、ロサンゼルスの知り合いのお宅に泊めていただきます。

一昨日買った感謝祭のハムは、朝、夫がクーラーボックスに入れて会社に持って行き、会社のキッチンで保管して、夕方ロサンゼルスまで持ってきてくれます。とてもめんどくさいオペレーションです。

ロサンゼルスにもハニーベイクの店はあるのですが、前日並ぶとなると、とんでもなく長蛇の列になってしまうので、はるばるサンディエゴから苦労して持って行く事になりました。(ヤレヤレ)

みなさんも、よい感謝祭をお過ごしください!

2011/11/22

息子に合う大学のカラー








Pitzer College のスクールカラーはオレンジです。
庭もスクールカラーにコーディネートされています。


息子は「Oxy は自分に合っていない」と考えていますが、親としては何故だろうと首をひねっています。個人的には私はOxy が大好きなので、とても残念です。

強烈な学生ガイドさんの個性に圧倒されたのか、授業や説明会、カフェテリア全体の様子で感じとったものなのかがわかりません。

「政治的な活動が盛んな大学は嫌いだ。」「どちらかに偏りすぎた考え方を表面に出しすぎる人は苦手だ。」と息子は言いますが、大学は多様性のある学生を集めるので、どこに行ってもそんなものではないのでしょうか。

試しに、明日はPepperdine Universityに連れて行ってみようと思います。

2011/11/21

今年の感謝祭はハムを食べます


あと3日で感謝祭です。

普通は七面鳥を焼くのですが、今年は前日にPepperdine Universityに大学見学の予定があり、料理ができないので、ハニーベイクのディナーのセットを買いました。

12人くらいが食べられるハム、サイドデュッシュ4品 (マッシュポテト、スタフィング、クランベリー、豆の煮物)、チーズケーキ(4種類のサンプラー)で80ドルくらいでした。

友達が去年前日にピックアップに行こうとしたら、店の前から数百人の行列で大変だったと話していたので、今日行きました。それでも、店の前に50人くらい並んでいました。45分くらい待ってようやく注文したものを引き取ることができました。すっかり体が冷えてしまいました。

苦労してゲットしたものの冷蔵庫に入りきらず、中身を調整中です。骨付きハムは常温保存で大丈夫でしょうか? 場所を取るので困っています。

2011/11/20

Occidental College Focused Friday (7)










Oxy はドライポリシーです。つまり、キャンパス内では禁酒というルールです。

大学によってはウエットポリシーで、飲酒を禁止していないかわりに、大事にならないように学校側で色々対策を立てているところもあります。

親としては、大学の寮での飲酒を禁止してくれれば、ありがたいという思いがあります。特に未成年の飲酒は違法でもあるので、ぜひ避けてほしいのです。

しかし、大学内で禁止することによって、学生が集まって車に乗って遠出をして山の中でのワイルドなパーティーに出かけ、寮に戻ってくるという話も聞くので、ドライポリシー、ウエットポリシー、どちらがいいのだろうかと悩んでしまいます。

息子は、「Oxyはモイスト(湿っている) ポリシーなんだって。表向きはドライだけど、あまり守れていないらしよ。」と誰かから聞いたそうです。

結局、大学のポリシーには関係なく、本人のチョイスに任せるしかなさそうです。

2011/11/19

Occidental College Focused Friday (6)

寮の出入り口

寮の中も見学させてもらいました。

12畳くらいの大きさの部屋に、3人分のベッド、勉強机、引き出し、電子レンジが所狭しとおいてありました。

ルームメートを決める前に、学校側から調査票が送られてきて、その結果に合わせて、なるべく個性がぶつからないように調整するそうです。

揉め事の一番の原因となるのは、やはり整理整頓能力だそうです。ですから、「あなたのきれい具合を1から5の程度で評価してください。」という項目は最重要項目です。

(うちの息子は、マイナス5くらいなので、ルームメートがいなくて困ると思います。)

慎重にルームメートを割り当てても、うまくいかない場合もあり、学期の途中で組み合わせを変更することもあるそうです。

2011/11/18

Occidental College Focused Friday (5)

メンテナンス用の電気トラック


学生用に自転車貸し出しサービスもあるそうです。


Oxyカラーのスクーター







リベラルアーツカレッジの中では、自分の車を持ってきてはいけないという規則を設けているところもありますが、Oxyは学生用の駐車場も完備されています。インターンシップ、海外プログラムなどで長期に留守をする学生のためには、屋根のある特別な駐車場すらあるそうです。


それ以外にも、短期で車を使いたい時には、学校からプリウスを安く借りられるそうです。


公共の交通機関も大学の比較的近くから乗れるので、車がなくても困ることはないそうです。


一番人気の高い乗り物は自転車で、自分の自転車を買ってもいいし、学校から借りることもできます。


Oxyでオファーされていない理系のクラスを近くにあるCal Techで取ることもできますが、(ただし1学期に1科目のみ)自転車があれば、便利です。

2011/11/17

Occidental College Focused Friday (4)


ツアーのガイドさんは、女性問題、人権問題を専攻する4年生でした。

2000万円の研究費をOxy からもらって、ヒスパニックのティーンエージャーの女の子の妊娠を防ぐ活動を続けているそうです。

彼女は大学の案内そっちのけで、その話に熱中してしまって、キャンパスの半分しか見て回れませんでした。仕方がないので、一番見たかったサイエンスビルディングは、昼食後自力で回りました。

どのような基準で学生ガイドを選考するのかわかりませんが、今まで出会った中で一番ラディカルな考え方を持った方でした。大人の私は「60年代のウーマンリブの戦士だったおばあさんからの受け売りなのかしら?なんだか鼻息荒いなあ」で終わったけれど、息子は「僕は、この学校には属さないと思う(belong という言葉を使っていた)。ある程度学校全体の方向性が見えないと、不安に思う。」と面白いコメントをしていました。

お友達が以前Oxyを訪問した時のガイドさんは、東海岸の深窓の令嬢風だったそうなので、多様性のある大学のようです。

私たちと一緒に午前のツアーに参加していた他の家族は、午後から他の学生が率いるツアーに参加していました。やはり、違った切り口でもう一度Oxy を見てみたいと思ったのでしょう。

私も、機会があればもう一度別の学生さんのツアーを息子としてみたいと思います。

 

2011/11/16

Occidental College Focused Friday (3)

ホテルで朝ごはんを食べて出発しても、
こういうのを見ると、ついつい食べてみたくなる。
大学訪問は、ダイエットの大敵です。

息子が授業に出ている間、親はアドミッションオフィサーによる説明会に出席しました。

極めてスタンダードな内容で、GPA, SAT,  ACT、の評価の仕方、AP, IB、オナーズコースへの加点方法、アーリーデシジョン、レギュラーデシジョン、ファイナンシャルエイド、メリットスカラシップの案内でした。

この大学のよいところは、11月15日締め切りのアーリーデシジョンIに応募すると、1ヵ月後には、合格通知、ファイナンシャルエイドパッケージと共に、メリットスカラシップの額も提示されることです。他の大学は、メリットスラカラシップの結果を知らせてくれるのが、レギュラーデシジョンの結果が出揃う4月以降というところも多いので、Oxyにぜひ行きたい、他の大学には全く興味がないと言う人は、EDIで応募すると、クリスマスとお正月をゆっくり楽しめるかもしれません。

学生の22%の人が何らかのメリットスカラシップをもらっているそうです。特にカテゴリーに分けての枠を決めているわけではなく、(たとえば、ナショナルメリットファイナリスト5名枠みたいな)「学力、リーダーシップ、コミュニティーワーク、芸術、スポーツ全てを総合的に見て判断する」というあいまいな選抜方法です。

2011/11/15

Occidental College Focused Friday (2)

オバマ大統領は2年間ここにいてコロンビアに転校したそうです。

図書館の一角にオバマコーナーがあります。


今とはかなりイメージが違いますね。


Oxyは国際関係、外交、政治、経済、芸術、心理学、バイオ、化学、音楽の分野で知られています。

特に、外交分野では国連やワシントンでのインターンシップ、就職のパイプがしっかりしているそうです。

海外プログラムも充実しています。海外で学んだことを卒業単位として認めてもらえるのもありがたいです。

ロサンゼルスという地の利を生かして、映画ビジネスでのインターンシップの機会も多いそうです。

学生の構成も6%の黒人、13%のヒスパニック、16%のアジア人とマイノリティーの比率が高いです。

2011/11/14

Occidental College Focused Friday (1)


学期中に訪問すると、学生さんの様子が見れていいです。







金曜日に参加した。Focused Fridayというプログラムの報告をしようと思います。

一日の流れは、こんな感じです。

9:30 キャンパスツアー

10:30 親 アドミッションプロセスの説明会  子供 体験講義

11:30 ゲストによる講演会 「現代社会におけるアートの存在価値について」

12:30 ランチ

1:30 分科会 (1. サイエンス  2. 人文系  3. アート )

2:30 レセプション アドミッションオフィサーや他の生徒、親との懇談会

3:30 午後のキャンパスツアー

4:00 アドミッション、ファイナンシャルエイドに関する説明、Q&A


リベラルアーツカレッジなので、キャンパスはあまり広くはありませんが、一日中うろうろしていたので、かなり歩いたと思います。

今度キャンパスツアーをする時には、万歩計を持って行こうと思います。きっと、すごい記録が出せるのではないかと、楽しみです。

今まで訪問した大学は、お昼の食券をくださっていましたが(家族全員分ということも多い)、Oxyは「ランチの地図」がバインダーに入っていただけでした。

シニアの生徒は、前日から寮に泊まって、現役の学生と交流があったそうです。寝袋と枕を持ってウロウロしている学生がそのパターンです。

2011/11/13

帰ってきました。

美しいオキシデンタル大学のキャンパス



昨日の夜、ようやく帰宅しました。


朝から夕方までのキャンパスツアーを2日続けたので、けっこうハードでした。

どちらのプログラムでも、かなり長時間アドミッションオフィサー、ファイナンシャルエイドオフィサーのお話が聞け、私たちからの質問にも答えていただけて、よかったです。

夏休み中に訪問するのと違い、息子は授業に参加できたり、学生さんたちの様子を見たり、カフェテリアでお話を伺ったりできて、リアルな声を聞くことができました。

来年は、シニア対象お泊りプログラムもあるので、ぜひ参加したいと本人も楽しみにしています。来年の今頃は、アプリケーションの書類を仕上げる忙しいので、お泊りプログラムする時間があるかなあ?

2011/11/11

Claremont McKenna College



http://cmc.edu/admission/oncampusday/OnCampusDay2011-Schedule.pdf

明日は、Claremont  McKenna College の On Campus Dayに参加します。

息子が、自分でお泊りプログラムに申し込んでいて、確認のメールが私に届いて、「シニア(12年生)対象だったはずだったのにおかしい」と調べてみて、やはり息子の早とちりとわかりました。

「なぜ、Claremontに申し込んだの?」と聞いたら、「この間行った、リベラルアーツの合同説明会の中で、唯一南カリフォルニアにあったから。」という何とも単純な理由からでした。

その時は、説明会に出席したため、宿題を終わらせるのに夜遅くまでかかって、「もう二度とこんなプログラムに僕を連れていかないで。」とプリプリ怒っていたのに、意外と内容を覚えていたんでしょうかね?

息子はまだジュニア(11年生)なのでお泊りはできませんが、翌日の1日プログラムには参加させてもらえます。息子の早とちりで申し込んでしまったので、あわててしまいましたが、「よくあることです。来年、泊まりに来て下さいね。」と快くキャンセルしてくださいました。

かなりの難関校なので、観光気分で参加してこようと思います。

2011/11/10

Occidental College



http://www.oxy.edu/x11760.xml


明日は、息子の学校の授業がないので、Occidental College (通称Oxy)の1日プログラムに参加します。

オバマ大統領が2年間過ごした(その後Columbia Universityに大学に編入)ことでも知られており、近年、難易度がめっきり上がっています。

11月の南カリフォルニアには珍しく、明日の予報は雨です。夏休みに炎天下で広大なキャンパスを歩くのは過酷でしたが、冬の雨の中トボトボ歩くのも辛そうです。キャンパスが小さければいいのですが。

それでは、行ってまいります。

2011/11/09

遠い大学に応募すると有利だとは言うけれど… (2)

このお宅はスヌーピーの大ファンで、
一年を通じてスヌーピーの飾りをつけています。



南カリフォルニアで育った子供は、バケーションでコロラドのスキーリゾートに行くことはあっても、基本的に冬の寒さを経験することがありません。冬であっても、日中はお日様サンサンで半袖のTシャツで過ごすのが当たり前になっています。「寒く」「雪に閉ざされる生活」に対し、必要以上に恐れを感じているようです。

夏は夏で、「蒸し暑さ」、「蚊」、などという、不愉快な要素がここにはありません。全米中から、多くの人がバケーションで訪れ、「素敵な街」「住んでみた町」の上位に選ばれているのですから、好んで他の地域に住みたがる人はほとんどいません。

夫の会社で、去年、会計部門をテキサスに移転すると決めた時、転勤をしたのは1人だけで、あとは全員会社を辞めて、現在住んでいる場所での仕事探しを始めました。「アメリカ人って潔いのか、後先考えないのか、どっちだろう?」と驚きました。

大人も、子供も、南カリフォルニア以外に住むことは、大変ハードルが高いようです。

大学も南カリフォルニアには、公立、私立、総合大学、リベラルアーツカレッジと一通り全て揃っているので、十分選択の余地があります。

要するに、我が家のように、「遠くからはるばる来てくれた」「しかも、素晴らしい気候の南カリフォルニアから、こんな厳しい気候の田舎町を選んでくれた」「奇特な」「アジア人」としてのメリットスカラシップを狙うのでなければ、一生涯南カリフォルニアに住み続けることが幸せと考えている人が大半です。

息子も、夏に中西部の大学を見学し、いとこや幼馴染と一緒に過ごした時は、「ここでもいいかな」と考えていたようでしたが、先輩やクラスメートから「そんな聞いたこともないミネソタの田舎の町になんか、どうしてわざわざ行くの?」「一年のうち半分も雪に埋もれて過ごすなんて、絶対にいやだ!!」とネガティブな意見を聞いて、「僕も南カリフォルニアの大学に行きたい」などと言い始めています。

東海岸、南部の大学訪問の計画を立てようとすると、「どうせ行かないから、見学しても無駄だよ。僕は、寒いのも、暑いのも両方苦手だから。」と言い出す始末です。

若者は、新しい場所でチャレンジをするのを好むと考えていましたが、「住み慣れた場所」で「家族や友達に囲まれて」安心して暮らしたいなどという、老後のプランのようなことを言っていて、あきれてしまいます。

もちろん、母親としては近くに進学してほしいのですが、心のどこかに「可愛い子には旅をさせよ。」という諺がひっかかっているのです。

2011/11/08

遠い大学に応募すると有利だとは言うけれど… (1)

バナナの木と極楽鳥の葉に囲まれた
秋のデコレーション
どうも、秋らしさに欠けますね。

大学の紹介では、必ず「学生はアメリカ全州から、そして海外からは○○カ国からの留学生がわが校で学んでいます。」という一節があります。

遠路はるばる学生が来るほどこの大学は素晴らしいのだというのが、大学のアピールになるので、アドミガイドブックを読んでも、カウンセラーの先生からのアドバイスでも、「遠くの大学をアプライすることが成功に繋がる」というのが一致した意見です。

しかし、この原油価格高騰の折、国内線のチケットは300ドルから800ドルという、一昔前の日本行きチケット並みの値段なのでびっくりします。長めの休み、「感謝祭」「クリスマス」「イースター」「夏休み」のたびに帰省していたら、それだけで年間数千ドルが飛んでいきます。

主要都市ならまだしも、リベラルアーツカレッジの多くは、田舎にあることが多いので、主要都市からさらに小さな飛行機に乗り換えたり、誰かの車に乗せてもらって、あるいは大学が仕立ててくれたバスに乗せてもらって大きな空港までたどりつく苦労もあります。

しかも、航空会社のハブはなぜかデンバー、デトロイト、ミネアポリス、シカゴなどという豪雪地帯が多いのです。ハブが雪に閉ざされると、数日立ち往生などということもあります。私は以前、ミネソタ、ミシガンに住んでいたので、感謝祭、クリスマスに飛行機で旅行するのが恐怖でした。ただでさえ、オーバーブッキングが多いところへ、全てのフライトキャンセルとなると、手も足もでません。瞬時に空港周辺のホテルも埋まってしまうので、毛布を借りて空港に泊り込む羽目になります。

そんな苦労をしてまで、子供に「クリスマスに帰って来なさい」とだんだん言えなくなりそうです。

やはり、子供には近くの大学に通ってほしいなあというのが、親の本音です。

2011/11/07

チャリティーコンサートのご案内

Grandma's Purple Flowers
By Yori


清泉先生は、「ドクター」「企業家」「投資家」と多方面で活躍されていますが、実は、ミュージシャンとしても有名です。

今週は、チャリティーコンサートに出演されます。

収益は、被災地へ送られるそうです。

どうぞ、ご参加くださいね。


東日本大震災チャリティーコンサート

11月12日(土曜日)

3:00-4:00PM

At Greene Music

7480 Miramar Rd. San Diego, CA 92126 By the pyramid

Admission $10

出演者

山本小百合-Double Bass

Bing Luu Violin

清泉貴志-Cello

金光真理子-Soprano

松波千映子-Piano

Shapiro 瑞絵-Piano

San Diego 在住の日本人音楽家たちが、被災地支援のためのチャリティー

コンサートを開催いたします。クラシックの名曲から、懐かしい日本のメロ

ディーまで、日本への想いを皆様にお届けしたいと思います。

なお、寄付金はすべてSDJen を通して被災地に直接送られます。

曲目:Ave Maria,Libertango、からたちの花、平城山、他

前売り券、お問い合わせ

sdjmusicians@gmail.com

858-882-7813 (みずえ宛て)

協賛

San Diego Japanese Emergency Network

3月の震災の後、SD在住の日本人の有志が集まり、緊急事態に対応できる組織を作ろうと出来たボランティアグループです。数々の震災支援のイベントの支援、また独自にバザーなどを催し、被災地への支援金や物資を送っています。SDで緊急時の際にも皆様の支援活動が出来るよう、SDのみならず他地域のボランティアグループとも連携を図っています。

2011/11/06

清泉貴志先生の講演会

Secret Garden
By Yori


昨日、東日本大震災で、医療ボランティアとして活躍された清泉貴志先生の講演会がありました。

TV Japanで毎日何時間も地震関連のニュースを見ていたので、何でも知っている気になっていたのですが、実際に被災地に入られて、患者さんを診てこられた先生から生の声で実情を伺うことで、全く違う側面を見せていただくことができました。

なかでも、一番心に響いたのは、全てを失い避難所で生活されているおじいさんが、自分はずっと漁師として働いてきたので、一番鰹を買ってきて、さばいて、ボランティアの方にふるまったというお話です。

どんなに辛い時でも、周りの人への配慮、感謝を忘れないのは、日本人の美点だと先生はおっしゃっていました。

これからも、引き続き被災地への支援は必要です。離れて暮らす私たちができる、一番良い方法は、寄付です。「お金で解決するのは、心がこもっていないと考える人がいるかもしれませんが、そんなことはありませんよ。」と清泉先生もおっしゃっています。

継続的に、寄付を続けていきたいと思いました。

昨日は、参加費とYoriさんがドネートしてくださったカードの売り上げ全てを、先生の医療活動を支援してくださった団体に寄付させていただくことができました。ご協力ありがとうございました。

清泉先生、私たちのために貴重な経験談をシェアしてくださり、本当に感謝です!!!

2011/11/04

きまり悪かったこと




先週、とある大学のアドミッションオフィサーの方と息子はコーヒーショップでお会いする機会がありました。

繁華街の中のカフェで、駐車場が厳しそうだったので、かなり前に到着しました。店内をすみずみ見渡してもアドミッションオフィサーの方はいらっしゃいませんでした。

放課後で、お腹が空いていた息子と、このカフェの名物のジャンボマフィンを食べようということになって、2種類選び、息子は山盛りホイップクリーム入りモカ、私はカプチーノを頼みました。支払おうとしたら、突然アドミッションオフィサーが現れ、全部払ってくれました。「コーポレートカードがあるんだから、いいの、いいの。」とお金を受け取ってくれないのです。

「いったい、どこに潜んでいたんだろう??」と私は驚くやら、恐縮するやら、あわててしまいました。

インタヴューは、うんと早めにスタートしました。息子もさすがにアドミッションオフィサーの前でマフィンを食べるわけにもいかず、インタヴュー後に、紙袋に入れてもらい、お土産として持たせていただいていました。

私は、お店の外のテーブルで、コーヒーを飲みながら待っていました。

今度、コーヒーショップでインタヴューの時には、食べ物をオーダーしない方がいいかな。

ところで、マフィンは名物だけあって、とってもおいしかったです。1つは、パイナップルとパパイヤ、もう1つはリンゴとナッツが入っていました。マフィンだけ買いにまた行こうと思います。

カレッジフェアー

サンディエゴ版紅葉


黄色もきれいです。


実は柿の種サイズです。
大学の「高校訪問」、ホテルなどを借り切って、大学がプレゼンを行う「レセプション」、そして数十校、数百校が集まって、国際会議場で行う「カレッジフェアー」も親と子がスケジュール調整に頭を悩ませるイベントです。

各大学がブースを持ち、パンフレットをテーブルに並べ、代表者が来場者への質問に答えるというものです。

去年は、息子を連れて行きましたが、なんの収穫もなく、ただ時間の無駄だったと徒労感の残る経験となりました。

パンフレットをもらうことなら、ウエブ上でできるし、代表者の人と話すと言っても、非常に浅いことしか話せません。

カレッジフェアーで、居心地が悪いのは、ほんの一部の有名大学にだけ親と子供が鈴なりになっていて、あとの大学のブースは閑散として、前を通り過ぎるのも気の毒で辛くなることです。せっかくだから、近づいて、何か質問でもしてあげようと思っても、遠方にある無名の大学にどうアプローチしていいかわからないのです。

日本の就職フェアでも、大企業にばかり学生が殺到し、中小企業のブースが閑散としているという話を聞くので、この現象は万国共通で、別に私が気の毒がる必要もないのですが、はるばる飛行機に乗って、重いパンフレットを担いで来てくれたんだから、みんな話を聞いてあげればいいのにと、辛くなってしまうのです。

見かけによらず、気の弱い私にとっては、カレッジフェアは、ストレスの溜まるイベントになっています。

2011/11/03

セミ ホームレス 学生

Lady Bug II
By Yori

最近大学でコンピューターサイエンスを教えていらっしゃる先生と、お話しする機会がありました。

この先生は、学部のヘッドで、学生の就職状況などもよくご存知です。

先生がこの頃心を痛めていることは、半ばホームレスのような生活を送る学生が増えていることです。車で数時間のところに実家があるので、厳密にはホームレスではありませんが、寮費、寮の食費を払う余裕もなく、大学の近くの学生アパートを借りることもできない場合、アルバイトと図書館での勉強が終わった後、車で仮眠をとってから大学に通うそうです。

携帯電話、コンピューター、大学のジムのシャワー、ファーストフードの店があれば、なんとか生活が成り立つそうです。

大学側も、学生の個人的な生活までは関与しないのでしょうか。4年、5年とそんな生活を続けていると、いくら若くて元気でも、体が蝕まれていくのではないかと心配です。

少しお金があり、運の良い学生は、お友達のアパートのクローゼットをサブレントできるので(大家さんには内緒で)、シャワー、トイレ、キッチンのアクセスがあり、少しは快適でしょうが、車中泊が毎日の生活はきつすぎます。

こんなに苦労をして卒業して、ちゃんと就職できれば報われますが、この頃はフルタイムの職を得るのが大変なので、卒業後も大変な生活が待っています。

生活環境が悪すぎて、大学を中退する学生も後を絶たないようです。卒業できなくても、学生ローンの返済は当然求められます。

先生からのアドバイスは、「親も子供も経済的にも、学力的にも背伸びをしないこと。そしてお金がないなら、自宅から通える大学を選ぶこと。」です。

2011/11/02

究極の断捨離ライフスタイル

Peppertree Dream
By Yori


私の年上のお友達で、見事にライフスタイルを断捨離した方がいらっしゃいます。

離婚をされて、お子さんが巣立ってから、もう物に囲まれて過ごすのはいやになったと言って、

1.家を売り払い、1ベッドルームに移り住む
2.家財のほとんどをホームレス団体に寄付
3.車も処分
4.洋服、靴、身の回りの全てのものを1つのスーツケースで収まるように管理
5.家の維持費、車に維持費がいらなくなったので、その差額を「ホームレスの女性のシェルター」に寄付

されています。

お子さんを育てるために、30年間働き続けましたが、これからは困っている人のために生きるそうです。

車社会のアメリカでバスで移動するのは、大変だと思いますが、「待てば、バスは必ずくるから大丈夫。景色を見たり、考え事をするのであっという間に2時間3時間が過ぎてしまうのよ。」と笑顔でおっしゃっています。

今まで、裕福な生活をされていましたが、家の管理、車の維持、掃除、修理、表面だけのおつきあい、それら全てが嫌になったそうです。それらから開放されて、今は自分の念願だった「ホームレスの女性と子供の再出発をサポートする運動」に全力投球されています。

「物に囲まれて暮らすことが、どれほど私のエネルギーを奪っていたか、なくなってみてわかったの。私は今とても自由で、幸せよ。頭の中もすっきりして、集中力が出てきたの. ガラクタがなくなると 体力も出てきたし、大切なことに時間もたっぷり取れるようになった」と私にも断捨離を薦めてくださっています。

私は、まだまだ物に埋もれて暮らすのが心地よいので、弟子になれません。なるほど、私に集中力がないのは、物がありすぎるのかもしれませんね。

2011/11/01

Overachievers 頑張りすぎる高校生たち



数年前に話題になった本 Alexandra Robbins 著「Overachievers」(頑張りすぎる高校生たち)の表紙の写真です。

これを読んだのは、息子がまだ小学生の時だったので、「そんな大げさな。ここまで子供を追い込まなければ、大学にいけないなんて、ありえない。」と信じていませんでした。


しかし、子供がだんだん成長するにつれて、この本が必ずしも誇張されて書いてあるのではないとわかりました。


うちの息子はわが道をいくタイプなので、背中のリュックに好きなものだけ数点つめこんで、ゆっくり歩いていますが、知り合いのお子さんの中には、まさにこの写真のようなライフスタイルを送っている人が何人もいます。能力的にも高く、短い時間でよい結果を出せ、頭の切り替えの上手な子供たちです。

でも、大学を色々調べる中で、別の観点で大学教育を見るようになりました。つまり、アメリカの大学教育は色々なタイプの子供にあった特徴のある大学の種類が多いので、きちんとリサーチしていけば、それぞれの子供にぴったりと合う大学が見つかり、きちんと4年間学び、そのことが大学院で評価されるので、みんながみんなOverachiever になる必要はないということです。

やる気マンマンのOverachiever組には、さらに厳しい鍛錬の場が用意されているし、ゆっくり自分の道を究めていきたい学生には、全く別の素晴らしい環境が用意されています。

それぞれの大学で、素晴らしい教授から指導を受け、友達から刺激を受け、4年間で多くの学びができるので、一人一人の違った才能が花開くことでしょう。この頃は、大学院に行くケースが多いので、最終学歴で勝負をかければいいのです。

メンタルヘルスの仕事をしている友達から聞いた話ですが、彼女のクリニックには、東アジア系元Overachiever学生がたくさん通ってくるそうです。名門大学に合格するよう親から強制されて神経をすり減らす高校生活を送ったため、大学では抜け殻のようにやる気をなくしてしまうのだそうです。

自ら望んでOverachieversになるのならいいけれど、親の圧力に屈してやるのなら、どこかでひずみが生じるのかもしれません。