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2011/05/07

草食系男子のさらに進化した形



今週のぽーと会で、補習校高等部男子の草食ぶりが話題になりました。

10年近く前の高等部の男子は、今でも語り草になるくらい、尖って怖かったです。ブンブン鎖を振り回して歩く子供もいて、中学生や小学生が怖がって学校に来たがらないので、高等部だけ他のキャンパスに移ってほしいと要望があった程です。

その時期私はPTA役員で、厚生という安全の担当だったので、毎週キャンパスを歩き回っていました。当時の高等部の男子は、みんな一匹狼で、お弁当の時間になると思い思いの場所で食べていました。歩いていても、全身から「俺に話しかけるな」オーラが出ていました。もちろん目つきも険しかったです。

色々大胆な悪さをしては、先生を怒らせて、ずいぶんご迷惑をかけていたそうです。ところが、悪さもするが、勉強もよくできたらしく、進学先は日米のトップスクールに合格して、メリハリぶりを発揮していました。

さて、時代は変わって、今の高等部の男子はどうしているかというと、輪になって、にこやかに談笑しながら、お弁当をつついています。喧嘩をするとか、先生に叱られたなどということはついぞありません。

いつも、女子に導かれて、嬉々としてそれに従っています。

いつも、のどかで、平和すぎ、あまりに情けないので、「世の中は厳しいのだから、バシッと根性入れて生きてみなさい。と説教してください」と先生にお願いしたことがあるのですが、「悪いことをするわけでもなし、適当に勉強もするから、叱ったり、説教する理由もないんだよね。」と困っておられました。

まさに、ヤギさん、ヒツジさんが草を食むのどかな情景が毎週土曜日繰り広げられています。

ある方から、「草食系を通り越して、いまや "ご隠居さんお茶を飲みながら縁側で将棋" 状態かもね。」という指摘があり、まさにぴったりな表現だと感心してしまいました。

バブルを謳歌した肉食系の母親たちからしてみれば、「24時間戦えますか?」といった昭和のノリをそのまま引きずる夫と見比べて、なぜ日向ぼっこのような息子たちに育ってしまったのか首をかしげてしまうのです。

この子達にも、闘争心というものが心のどこかに隠れているのでしょうか? 本当は肉食なのに、周りに合わせて、ご隠居キャラを演じている……わけではなさそうです。

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