息子の通う現地校で一番人気の高い先生は、副校長先生でもある風紀の先生です。
30台前半、長身で筋骨隆々、頭は丸刈り、まるでLAW & Order に出てくる俳優さんのようです。元は警察官だったのですが、理事長のたってのお願いで学校の先生になったそうです。
この先生がキャンパスを歩いていると、子供たちが群がって、あれこれ話しかけてきます。どんな悩みも、身の回りの変化もすぐにこの先生に携帯メールしていいことになっているので、子供たちは様子のおかしい友達のこと、いじめられている生徒のこと、自分自身のかかえる悩みなどを相談することができます。
すぐに、きちんと対応してくださるので、親も子もこの先生をとても信頼しています。
優しく、頼りになる一方で、この先生は大変厳しい一面もあります。警察時代に特別なトレーニングを受けたので、目を見ただけでその子供がどんなドラッグを使用し、どの程度中毒になっているかがわかるそうです。
この学校は、入学の際に長い長い誓約書に親と子供でサインをするのですが、その中の一つにドラッグの使用が認められたら即退学という一文があります。
この風紀の先生が、取り締まっているお陰で、今まで何人もの息子の同級生が即退学になりました。
私にとっては、ドラッグを使用している生徒がいたというだけでショックでしたが、ほかのお母さんに言わせると、”ほかの学校だったら、ドラッグの売買をしていたら退学にしてくれるけど、単に個人で使用しているだけなら、そのまま学校においておくから危険。ドラッグを使用しているだけ即退学にしてくれてありがたい。”のだそうです。
ティーンエージャーをアメリカ社会で育てる大変さを思い知らされます。
風紀の先生の子供に対する細やかな配慮、迅速な対応、勇気ある決断は、親の私たちも見習うべきだといつも感心しています。
大学にはいると、色々な子供が集まってきます。どんな良い大学でも、必ず常習者はいます。勉強に集中するために使う子供もいるらしいです。ドラッグの危険性等を、常日頃から認識させておく事が重要ですね。
返信削除本当に、ドラッグは恐ろしいです。
返信削除勉強が少々できなくても、いつの日かやる気がでたら、アメリカという国ではセカンドチャンス、敗者復活戦の道がたくさんありますが、ドラッグ中毒になっては、更正の道が険しすぎますね。
周りに流されやすい息子の性格上、いくら危険性を知っていても、「ちょっとやってみるか!!」となるのではと、心配です。
どうしたら、いいんでしょうか?