日に日に萎れていく日本人学生に比べ、つやつや、いきいきしていたのが中国人留学生たちでした。
「こんな酷い食事は食べられない。」とさっさと見切りをつけ、サラダバーの野菜、パスタバーのスパゲッティー、ホットミールのチキンを使い、自前のソースで適当に味をつけ、電子レンジで加熱し、とてもおいしそうな焼きそばを食べていました。
日に日にレバートリーを広げ、焼き飯、汁そば、炒め物、スープと中華料理屋顔負けのレベルに近づいていました。
興味津々のアメリカ人学生たちの中で、試食、料理教室などを通じて、瞬く間にカフェテリアでの地位とネットワークを獲得していきました。
団体交渉をして、ケチャップ、マスタードしかなかったソースコーナーに、オイスターソース、醤油、チリガーリックソース, 中国の赤い酢を置いてもらったり、電子レンジを3台買い足してもらったりと、着々と「カフェテリアで自炊ライフ」の足場を固めていました。
その人気を聞きつけ、遅ればせながら日本人もサラダバーの具を使ってマルチャンやトップラーメンを作り始めましたが、2番煎じ感は否めません。
私はカフェテリアで、「どんな状況でも知恵を使ってたくましく生き抜く中国人は世界を制覇する。」ことを確信しました。
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