本当は、息子がシェークスピアやディケンズといった、名作、古典をガンガン読んでくれたらうれしいのですが、残念ながら、見向きもしません。
仕方がないので、活字だったら、とりあえずなんでもいいかということで、大衆娯楽小説の少年版を色々買って読ませてきました。
幸い、アメリカは男の子向きのヤングアダルト部門が大変充実しています。
筋書きといい、装丁といい、計算しつくされています。
夢中になって読みふけってくれればいいということ目的に見事に沿っています。
最初に紹介するのは、エラゴンシリーズです。
第1部のエラゴンだけは、映画化されましたが、興行的に失敗したため、続編は作られていません。
本の方が映画よりずっと面白かったと息子は申しております。よほど映画のできがわるかったのでしょう。
作者のクリストファー パオリーニは、ホームスクーリングのプログラムで高校までのカリキュラムを15歳で終了し(天才!)、作家としてデヴューしました。家族総出で、一作目をプロモートして、大成功を収めました。
この第一巻目のエラゴンが発売されるやいなや、アメリカ中の男の子たちは夢中になってしまいました。そして自分も第二のクリストファーになりたいという、作家志望が急に増えたのです。
息子の小学校でも、「龍にまたがり」、「空を駆け巡り」、「悪者を退治する」ストーリーをみんながこぞって書いていました。この冒険3点セットは、「エルマーの冒険」以来男の子の憧れになっているのでしょうか。
数年ごとに新作が出るたびに、クラスの男子の大半が自由感想文のテーマに選んでいました。
普通このような作品は、3部作で完結ですが、書きたいことが多すぎて、ついに今年の11月に第4作目が出版されるそうです。今や高校生になった息子ですら、数年ぶりの新作をとても楽しみにしています。もちろん、ずいぶん前にアマゾンで予約しているので、発売日には我が家に配達されることになっています。
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