サンディエゴらしいアート? |
日本語補習校の高等部に通っているということは、程度のばらつきはあるにしても、一応バイリンガル、バイカルチャーとみなされています。
確かに、日本に行っても子供たちは何の不便もありません。切符を買ってどこでも好きな場所に行けるし、携帯を持っていれば友達とつるんで、一日中遊ぶことができます。若干のなまりはあるものの、日本語を話せ、日本人の顔をしているので、日本の社会にすっかり溶け込んでいると、思っていました。
息子の現地校には、アジア人は全校で数人しかいないので、何をしても目立ちますが、日本に行くと「ブレンドイン」して、みんなと同じで、すごく気持ちが落ち着くと息子も喜んでいました。
ところが、去年の夏、馴染んでいると勘違いしているのは、私と息子だけだということに初めて気づきました。
横浜にある大学のオープンキャンパスで歩いていると、息子の名前を呼ぶ声が聞こえてきました。補習校の先輩とお母さんでした。よく、こんな人ごみのなかで、息子が見つけられたなあと、不思議に思っていたら、「先輩は、日本なのに男が赤いTシャツを着てるやつがいると、びっくりして見てみたら、僕だったんで、声をかけたんだって。」と笑うではありませんか。
そうだった!! 日本では、男と女では、着るものの色にもスタンダードがあることを息子に教えるのを忘れていました。
なぜか息子は似合いもしないのに、赤が大好きで、小学校以来、歴代の通学用バックパックは赤でした。買い物に連れて行く夫も、別に疑問に思わずに、赤いバックパックを買ってやっていました。
補習校のランドセルは、祖父母が送ってくれたので、黒でしたが、本人に選ばせてやったら、間違いなく赤いランドセルを背負って通学したはずです。
なるほど、日本に馴染むには、まず親の意識改革からはじめなければいけないですね。
ありますよね、そういうこと。
返信削除私は高校でフットボール部のスター選手が、ハローキティのバックパックを持っているのにたまげたことがありますが、子供達は「好きなんじゃないの」と気にも留めていないので、これにもたまげました。
お子さんの、「好きなんじゃないの」には笑ってしまいました。私自身が、ハローキティーを持ちかねないずれ方をしているので、そうやってスルーしてくださる方がいると助かります。
返信削除海外に長く住む中で、自分が好きであれば人目なんか気にならない強さ(ずーずーしさ)が身についてきました。