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2011/06/01

ぽーと会 平和セミナー講師のテニー博士のこと (4)

ポイントロマ戦没者墓地
5月30日は、戦没者追悼記念日でした。







今でも、新しいお墓が増えています。














なぜ、この度テニー博士からお話を伺うことになったか、理由は4つあります。

1.こどもたちは一人一人、民間外交官なので、日本と、アメリカの正しい歴史を知って欲しい。

日本人は、第二次世界大戦の日本とアメリカの関係と言えば、まず原爆や、東京大空襲といった、日本が被害者になったことばかり、思い起こします。

しかし、アメリカ人は、必ず真珠湾攻撃やテニーさんのような捕虜虐待を思い返します。現地校の歴史でも学ぶし、家庭の中でも、テレビでも繰り返し放映されています。

真珠湾攻撃の記念日に、日本人だからと言う理由で、いやな思いをした人も多いはずです。

この国に住む以上は、まず、きちんと事実を知り、両方のサイドの歴史をきちんと理解しておかなければなりません。

事実を知れば、お互いそのことで、意見交換ができます。

真珠湾攻撃記念日にも、クラスメートからただ一方的に責められるのでなく、「日本がそこに至るまで、どういういきさつがあったか。どうしてそこまで、追い込まれていったのか。今後、二度とそのようなことを起こさないためには、どうすればいいか。」ということを、人間の普遍的な問題として、建設的な話を進めていくことができます。


2.まず、過去に日本とアメリカの間に何が起こったかを正しく知った上で、子供たち一人一人が将来自分に何ができるかを、考えて欲しい。

過去に何が起こったかを知り、過ちがあったのならそれを認め、謝った上でなければ、理解、友情は築けません。
この、テニー博士の講演をきっかけに、アメリカと日本両方のバックグラウンドを持つ自分の立場の重要性を考えてみて欲しいと思います。

大学入試でも、必ず、「アメリカに住む日本人として、何を学んだか」、「それをどのように自分の将来に結びつけるか」を問われるはずです。机上の空論ではない、力あるエッセイを書くためにも、ぜひ、過去を知る経験者からの生の声を子供たちに聞いて欲しいと思います。

3.これからの日本とアメリカの関係を良くできる人材として、将来活躍して欲しい。 

私たちの子供たちは、必ず平和をつなぐ役割を果たしてくれると信じています。

意見の相違があったにしても、私たちの子供は、話し合いを重ね、解決策を見出してくれると思います。


4.テニー博士の生き方から、「どんなに苦しくても、人生をあきらめてはいけない。生き続けていれば、必ず新しい出会いもあるし、努力をつづけていれば、道が開けてくる」ことを学んで欲しい。

テニーさんは、捕虜として、本当に辛く苦しい時期を過ごされました。命からがらアメリカに帰国されると、最愛の婚約者が他の男性と既に結婚されていたことを知ります。

しかし、自暴自棄にならずに生き続けていた結果、素晴らしい伴侶に恵まれ、大学教授として成功され、リタイア後も、多くの若者に力を与えるボランティア活動を通じて社会に貢献されています。

私たちの子供も将来、色々な苦境に直面することと思います。その時、テニーさんの人生を思い出して、「決して人生を諦めない」ことを心に留めて欲しいと思います。


以上が、今年の夏、テニー博士をぽーとジュニアのゲストスピーカーとしてお越し頂く理由です。

皆さんのご参加をお待ちしております。


テニー博士をご紹介くださり、参考文献を提供してくださった、「捕虜:日米の対話」設立者・代表 徳留絹枝さん本当にありがとうございます。

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