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2011/08/09

元気でよかった!


夕べは、19年ぶりに大学院時代の先輩に会いました。最後に彼女に会ったのは、彼女が東海岸のアメリカの半導体の会社からオファーをもらって、空港に見送りに行った時でした。

頭の良い人のことを「カミソリ」のように切れるという表現をしますが、彼女は、「出刃包丁」のように切れます。そして 「姐御」 という表現がぴったりの人です。

昨日も、開口一番 「うわ~ お互いケバい、アメリカ帰りのおばちゃんになっちゃって!!」というコメントで、出刃包丁ぶりは健在でした。

姐御の経歴は、聞いてびっくりです。日本の大学卒業後、大学生が就職したい企業ランキング1位の会社に就職し、とんとん拍子に出世し、アメリカ企業でキャリアを積み、その間、企業派遣、私費留学で、大学院、エグゼクティブコース、大学の夜学などでも学び続け、アメリカの弁理士のライセンスも持ち、現在は、日米両方で特許のビジネスコンサルタントとして活躍しています。

これだけ聞くと、すごくスムーズなキャリアなのですが、舞台裏は壮絶なバトルの連続でした。本当に辛かったはずです。(話を聞く私も、すごく苦しかったです。)

でも姐御は、どんなピンチの時でも、あきらめず、Aのドアが閉じられたら、Bのドアを探し、それがだめだったら、Cのドアを蹴破ってでも、次のチャンスを掴み取ろうと努力してきました。既成のドアがなくなったら、自分で木を買ってきて、ペンキを塗って、勝手に梅だの松だのといった新手のドアだって作る人です。

アメリカ企業で日本人が生き抜いていく大変さを、私は彼女を通して学びました。そして、若い時から、次の数十年を見据えて戦略を練り上げる重要性を教えられました。

彼女が一緒に仕事をしている、ニューヨークの特許弁護士たちの活躍ぶりの話を聞いて、私までキャリア戦略耳年増になったほどです。

姉御は、息子が生まれた時から、口を酸っぱくして、「キャリア戦略」を説いて聞かせてくれました。残念なことに、我が家では、そのありがたいアドバイスを生かせていません。(とほほ~)豚に真珠ってやつです。

道なき道を、自分でゲットしたカマと斧でたった一人で、切り拓く彼女を見て、私はいつも感動していました。

病気にも負けず、孤軍奮闘している姐御は、かっこよかったです。

今は、すっかり健康を取り戻し、日本を元気にする仕事で活躍していて、本当にうれしかったです。

姐御、いつまでも元気で、長生きして、みんなを助けてね。



2 件のコメント:

  1. keikoさん、メンターやいいお友達がたくさんいていいですね。
    そんなkeikoさんと私もブログでお知り合いになれてうれしいです。

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  2. Misakiさんへ、

    このブログや、Misakiさんの運営されている「アメリカ大学生親の会」を通じて、お知り合いになれて、私も本当に感謝です。

    異国で子供を育てながら生きるのは、けっこう大変なことです。でも、みなさんに支えてもらい、助け合っていけば、きっと乗り越えられると信じています。

    これからも、どうぞよろしくお願いします!!

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