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2011/10/31

自由で暢気でお気楽なアメリカ高校生はどこにいるんだ?




ぽーと会で、なぜ日本の人はみんな「アメリカの高校は、子供がのびのびできていい。大学も入るのが簡単そうだし。」って思い込んでいるのだろうという話がでました。

実際のところは、いい大学に入ろうと思えば、高校の頃から、ガンガン大学の教養レベルの科目を取り、当然成績もよくなければいけないので、日夜予習、復習に励みます。勉強だけできても、大学側から見た「売り」が少ないので、リーダーシップ、ボランティア、アルバイト、スポーツにも力を入れなければなりません。(うちの子は、あまりあてはまらないけど)

しかも、土曜日は朝から夕方まで日本語補習校があるので、金曜日はその宿題もあります。

補習校のないアメリカ人でも、日本の人がイメージしているようなのんきな生活はありません。特に、日本人が多く住む勉強熱心な地域に住んでいると、(私は住んでませんが)いったいいつ寝る時間があるのだろうと首をひねるような過労死寸前の高校生が珍しくありません。

私たちアメリカに住む日本人は、声を大にして言いたいです。のんきなアメリカ高校生ライフは、1970年代で終わりました。アメリカの大学はいまや世界中からの勉強マシンのような熱心な生徒が押し寄せて競争が激しくなっているので、うかうかしていたら、とんでもないことになるのです。

どうか、くれぐれも、誤解なきようお願い申し上げます。

2011/10/30

補習校のフリーマーケット

かわいいキルトの作品の数々
あっという間に売り切れてしまいました


昨日は、補習校高等部のフリーマーケットでした。子供たちは、何週間にもわたって話し合いと準備をすすめてきました。

寄付していただいた物の販売に加え、生徒が作ったクッキー、みたらし団子も人気でした。

そして、今年は新たにキルトお師匠さんの作品が加わりました。私はこのキルト作品が買いたくて、銀行でお金をおろして、早くからバザー会場に駆けつけました。

しかし、肝心の作品が見つからないのです!! 捜索の結果、先生が肌身離さず管理してくださっていて、安心しました。結局、身内が買うのはちょっと気がひける雰囲気だったので、泣く泣くあきらめました。でも、買ってくださった方々が大切に使ってくださると思います。

無事、フリーマーケットも終了し、一安心です。

このイベントを通し子供たちは、計画を立て、プロセスを遂行し、お金を管理し、みんなで力を合わせる大切さを学びました。

先生方、準備を手伝ってくださるお母さんたちは大変だったと思います。少しでも色々な経験をさせてやろうという多くの大人に支えていただいて、この子供たちは恵まれています。


2011/10/29

もう少しケアーがほしかった。





アメリカで子供を大学に進学させる予定の親を震撼させたニュースは、MITに入学したばかりの日本人青年が死後1週間たってから学校の寮で発見されたというものです。

遺されたご両親の心の痛みを思うと、辛いです。ご両親共に有名な方だったので、必要以上にメディアに露出したニュースなのかもしれませんが、どうして、大学側がもっと早く発見していなかったのだろうかという疑問が残ります。


勉強が厳しいことで知られる名門校だから、自殺は日常的にあるという話ですが、それで片付けてしまってよいことでしょうか。


リベラルアーツカレッジに通うお子さんをお持ちのお母さんから、「うちの子供が風邪で1日寮で寝ていただけで、教授から電話がかかってきた。」という面倒見の良さを聞いていたので、その落差に驚きです。

大学院になれば、すっかり大人で、精神も安定し、自分の体調管理、危機管理もできるでしょうが、大学に入りたての時期は(特にアメリカでは16~7歳の若さで入学する子供もいるので)まだまだ大人の目が届く環境の方が安心です。


2011/10/28

金曜日の魚のフライ

魚のフライの食べ放題 1人13.99ドル


カリフォルニアに引っ越してきてから、あまり聞かなくなりましたが、中西部に住んでいる時は、金曜日には、魚のフライを食べると決めている人が多かったです。

カトリックの信者さんは、金曜日はイエスキリストがお亡くなりになったの日なので、肉類を食べないから、そういう習慣があるそうです。

この夏、久しぶりに中西部に行く予定を立てていると、お友達から「金曜にはフィッシュフライの有名な店に予約を入れとくから。」と早々と連絡をもらって、思い出しました。

確かに、金曜日の夜の「魚フライ食べ放題」レストランは、人がいっぱいでした。とにかく、金曜日の「フィッシュフライ」にかける情熱が半端じゃないのです。

キャンパスツアーをする際も、「他の親御さんたちと何か話した方がいいかな。」「このガイドさんは、ローカル出身って言ってるな。つなぎに何を話そうか。」という場面で、「明日は金曜だから友達の家族とフィッシュフライに行くの。」とか「先週食べたフィッシュフライは、ビールと小麦粉の衣がカリカリしておいしかった。」と話を振ると、間違いなく興味を示してくれて、盛り上がります。盛り上がるどころか、「どこの店に行ったの?」「私の好きな衣は…」などと、学校案内そっちのけで、フライの話が続いてしまうこともあるので要注意です。ただし、中西部出身者限定の話題です。

皆さんも、中西部にお出かけの際は、ぜひ金曜日にフィッシュフライを召し上がってください。別に木曜日でも他の日でも、メニューにはあるので、食べることはできますが、なぜか、金曜日ほどおいしくないと地元の人は口をそろえて言います。冷凍のタラなので、何曜日に食べても同じだろうと思うのですが、金曜以外の日には、コックさんの熱意が欠けるのかもしれませんね。

それとも、金曜日に行列をして店に入ることで、ありがたみが増すのでしょうか?

2011/10/27

大学の学費を借りる危険性




この頃、ニュースを見ていても、雑誌を読んでいても、大学の費用をローンとして借りる危険性、人生を狂わせてしまうケースなどの暗い話題が多いです。


最新号のTimeにも、借金をして大学は卒業したものの、就職がなく、あるいは就職はしたものの、十分な収入がなく、返済できない若者が増え、社会現象になっているという記事がありました。


1人の若者のケースとして、ニューヨーク大学の映画学部を卒業した学生の実話が載っていました。

彼女は、NYUの映画学部は、最高峰として知られているので、合格できた時は、本当にうれしく、希望にあふれていました。しかし、卒業時に、総額$169,934の学生ローンを負い、次の26年で利子を含め$350,000を返済するため、月額$1269を払い続けなければなりません。毎日2つの仕事を掛け持ちし、働きづめに働き、燃え尽きてしまいました。


大学を出たての若者が、アパートの家賃を払い、食費、などの生活費を払った上に、1000ドル以上の返済を50歳近くまで払い続けるのは、なんと荷が重いことでしょう。

大学院の進学する、結婚して子供を持つ、家を買うといった、人生設計が難しくなってしまいます。

本来、大学教育は、将来への投資でしたが、今後は「自己責任によるリスク」の色が強くなっているように思えます。




2011/10/26

堅実なポールの生き方

寮の個室



ミネソタに住む親友アンの長男のポールは現在23歳で、ウイスコンシン州でエンジニアの仕事をしながら、夜は会社から学費と教科書代を払ってもらいながら、大学院に通っています。今1年半が終わり、あと1年ちょっとでマスターが取れるそうです。

数ヶ月前、家族でサンディエゴに来た時、久しぶりに会いました。社会人になって、見違えるようにたくましく、落ち着いてびっくりしました。「海外に出張することもあるので、オンラインのグループスタディを続けるのが大変だ」と笑顔で話してくれました。

アンの家族は、みんな堅実な考え方で、私はとても尊敬しています。

ポールは昔から成績優秀で、大学入学の際、中西部全ての公立、私立から合格通知をもらいました。エンジニアでは特にレベルの高い大学も受け、全て合格しましたが、親の年収が高くニーズベースの奨学金ももらえず、GPAが0.02足らなくて、メリット奨学金がもらえなかったので、ミネソタ大学と相互提携結んで州民としての学費で学べるウイスコンシン大学 マディソン校に入学しました。もちろん、この大学もエンジニアでは大変人気があります。ポールは、頑張って勉強し、3年半で卒業し、インターンシップをした企業からオファーをもらい、就職しました。

ノーベル賞を受賞された根岸先生のいらっしゃるパデュー大学にも、州外の学費(学費、寮費で3万ドル以上)で入学することもできたのですが、弟2人のことを考え、学費、寮費合わせても1万ドルちょっとのマディソンを選びました。成績優秀だったので、卒業時に8000ドルの奨学金をもらったそうです。

アメリカ人は、大学卒業時に学生ローンという負債を抱えている人が多いのですが、ポールは、貯金を持って就職しました。

通勤に便利なように、会社のすぐ近くのアパートを借り、親の中古車を安く譲ってもらい(2000ドル)、大切に乗っています。忙しいので、貯金がたまる一方だそうです。


身の丈にあった教育、堅実な人生設計をご両親から受け継いで、素晴らしい青年だといつも感心します。せっかく合格したのだからと、ネームバリューのある私学に入学していたら、今頃は彼は数万ドル、場合によっては数十万ドルの借金の返済に追われていたと思います。

2011/10/25

地元でのインタヴュー

Wild Mustard Dream
ByYori

昨日、中西部のリベラルアーツカレッジのインタヴューが、コーヒーハウスでありました。

この学校のカリフォルニア担当のアドミッションオフィサーには、4ヶ月前夏休みに大学訪問した際にもお会いしているので、わざわざお会いしなくてもよいかなあとも思いましたが、せっかくお声をかけていただいたので、伺いました。

今回は、子供のみのインタヴューで、30分ほどで終わりました。夏休みの活動、新学期の様子などを聞いた後、大学訪問で感じたことなどを聞かれたそうです。

このアドミッションオフィサーは、実家がカリフォルニアということもあり、年の半分はリクルートのために、こちらへ来ているそうです。「カリフォルニア州担当」と「人種の多様性プログラム」を兼務していらっしゃいます。

彼女は、本当に笑顔の素敵な、温かい方なので、どの子供たちもリラックスして面接が受けられたと思います。

2011/10/24

シャーロックホームズのごとく






エグゼクティブ サーチ ファームに勤める友達が、「そのポジションにぴったりの人材を世界のすみずみから探し出すシャーロックホームズのような仕事」だと表現していました。


ある意味、大学選びも同じ意味あいがあるかもしれません。子供の興味、性格、学習スタイル、心地よいと感じる土地、大学のカラーが子供に合っているか、など色々考えなければならない要素は多いです。


私も、最近、自分がシャーロックホームズだと感じることがあります。でも世界の隅々まで細かく調べるというよりも、大学がどこにあるかを調べるのに、普通の地図では字が読めなくて(とくに所在地のページ、H5のような表示が全く読めない)仕方がないので、「字の大きい地図」と「虫眼鏡」を買ったという意味です。


読めるようになったことは、めでたいのですが、活字を大きくするために、表示されている町の名前がかなり削除されて、地図に載っていない町が多く困っています。リベラルアーツカレッジは、小さな田舎町にあることも多いので、大学調べの時、紙の地図とGOOGLE MAP両方で調べなくてはなりません。

それ以外にも、「この大学に寄った後、どの大学に寄ると、時間の節約になるだろう。」「見た目はこちらが近そうでも、田舎道だから、意外とフリーウエーを使った遠い大学に回った方が早いかも。」と色々考えなければなりません。

カレッジツアーを専門にコーディネートしてくれるコンサルタントの方もいらっしゃいます。飛行機、ホテル、レンタカーの手配、道順のコーディネート、アドミッションオフィサーとのアポイントメント、などいかに効率よく大学訪問をこなせるかを教えてくださるそうです。




2011/10/23

息子の教育コンサルタントの先生とのカンファレンス (2)

Flight
By Yori





事前に、先生が息子のために大学リスト200校をメールで送ってくださっていました。

息子の性格、勉強スタイル、興味の対象、学力などから、ピックアップしたそうです。

これから半年以上かけて、話し合いを重ねて、最終的に15校くらいまで絞り込むそうです。

来月のミーティングまでに息子がやるべきことは、10校選び、リサーチをして、その大学のどこが気に入って、どこが気に入らないかについて、レポートを書くことです。


その10校には、今まで訪問したことのある大学や、ある程度知っている大学を含めてはいけないそうです。

息子は、どのようなサイトからインフォメーションを取り出したらいいかを学びました。

人任せではなく、自分でリサーチをすることで、学んでみたい分野、4年間過ごしてみたいと思えるキャンパスのイメージを描いてくれることを願っています。

2011/10/21

故郷の情景

Hope
by Yori

私は、初めてこの絵を見たとき、ショックを受けました。

なぜなら、見慣れた安芸の宮島を対岸から見る島の形にそっくりで、海の色も自分の記憶と一致していたからです。


サンディエゴのどこに行けば、この懐かしい風景が見られるのか、絵を描いた人に聞いてみたいと思いました。


実際にお会いして、伺ってみたところ、驚いたことに、彼女と私は同じ広島の出身でした。彼女が世界一美しいと信じ描いてきた島と海は、私のふるさとでした。

彼女の作品を色々見せていただき、その力強さに圧倒されました。

彼女の作品のテーマは、「希望」と「いのち」です。広島が原爆で焼け野原になり、何十年も草木も生えないと言われていた中で、見事に復興を果たしたパワーを描いています。

サンディエゴでも、灼熱の砂漠、谷間に咲く名もない花の美しさ、力強さを描き続けています。

彼女の絵を見ると、心の底まで掘り返されたような気分になります。

息子の教育コンサルタントの先生とのカンフェレンス (1)

To The Heaven
By Yori

先週、息子の教育カンフェレンスがありました。

今回カバーしたことは次の3つでした。

① 今学期に入ってからの近況報告

② 今年と来年のスケジュール確認

③ 第1回目、「志望大学」リストと今後の大学リサーチのやり方。


①の今学期の近況報告は、わりと簡単にすみました。学年が始まる前に、何度か先生に相談して、履修科目を決めたので、想定内ということでしょうか。息子は、私に対しては、「理科が2科目もあって、しんどいし、めんどい。」と言っていましたが、なぜか先生に対しては「理科は特に難しくもないし、先生が点のつけ方が甘いので、良い点をとれる。」と全然違うことを言っていました。

どちらが本音かわかりません。


②のスケジュール確認は、SAT,ACTのテストを受ける時期、過去のスコアと比べて、どのように準備をすればいいかなどを、最初に伺いました。そのあと、長期の休みに大学訪問をするためのアドバイスをいただきました。

数ヶ月前に、家族で中西部を回り、素晴らしい大学を色々見て、全員一致で中西部がいいと決めていました。特に、私にとっては、中西部は親友が住んでいるので、自分が訪問する理由ができるので、大賛成です。

中西部と一口に言っても、あまりに広範囲すぎ、2週間近く滞在しても、カバーできていない大学が大半なので、機会があれば、又行かなければいけないと思っていました。


しかし、先生は、チャンスがあるならば、東部、南部なども素晴らしい大学があるので、ぜひ訪問したらいいと薦めてくださいました。

我が家は、マイレージで旅行しようとするので、みんながバケーションで移動するイースターの時期、夏休みに3席も確保するのは厳しいです。いくつかのエアラインを調べてみましたが、サンディエゴ自体が、人気の観光地なので、すでに特典航空券用の席の大半は埋まっています。

海外に行けそうなくらいマイレージを使えば取れないこともないのですが、もったいないので、余分に使いたくないです。

それならば、お金を払って航空券を買おうとすると、一人500ドルは最低かかるので、きつすぎます。車で行こうとすると、移動だけで往復一週間はかかってしまいます。道中のホテル代、食事代を考えると、飛行機の方がよほど経済的です。しかも、時間がもったいないので、大学訪問には使えない交通手段です。

なかなか、頭が痛い問題です。11年生で既に難航中です。

2011/10/20

Yoriさんの絵

Happy Day
By Yori



Yoriさんは、サンディエゴ在住の画家であり詩人です。

私の一番新しいお友達です。

彼女は英語と日本語両方で何冊も詩集を出版していますが、私には難解すぎます。どういう状況で書いたかというバックグラウンドや、彼女が生み出す言葉の深い意味を解説してもらえば、そのメッセージがようやく理解できるのですが(なんとなく)、活字を追うだけでは哲学書のようです。たとえば、「母」と書いてあるので、てっきり彼女のお母さんのことを書いていると思い「どんだけごっついんだ」と驚いていたら、実は、「母なる大地」や「母国」だったと知り、自分の発想のスケールの小ささと貧しさにがっかりしたことがあります。

それに比べ、彼女の描く絵は、すっと心に入ってきます。「きれいだな~」「私たちの住んでいる所って、こんなにたくさんの花に囲まれてたんだなあ。」とうれしくなります。

サンディエゴには、海のイメージがありますが、実は、山、湖、砂漠と色々な自然が楽しめます。カリフォルニア内陸部の野の花、野の鳥、動物、空、など私たちが普段気にもかけないものを彼女は丁寧に描いています。空の色がこんなにもバリエーションがあるのだということを、私は彼女の絵を通して知りました。

今日から、時々、Yoriさんの作品を紹介したいと思います。

2011/10/19

広島の親友からの手紙


一昨日のブログに書いたように、8月の平和セミナーに参加してくださったおばあさんお二人が、ショックで体調を壊されて、実は私も2ヶ月落ち込んでいました。

私の活動をいつも見守ってくれている親友にはその顛末を話していて、彼女もおばあさんたちのことを気にかけてくれていました。彼女は、このイベントを企画運営した私が、最後まで責任を持って、このおばあさんたちをケアするよう、見守ってくれていました。

彼女は、決して手を抜かない仕事、関係者一人一人に配慮する人として、尊敬していますが、今回のことでもずいぶんアドバイスをもらいました。

夕べ、彼女からメールをもらいました。



恵子さま、
平和セミナーその後、読んでほっとしました。
そのお二人のおばあ様たちのこと、
体調を壊されたこと、とても心配していましたが、快復され、本当によかったですね。
その方たちにとって、今が乗り越える時期、必然だったのかもしれません。
戦争の狭間で、多くの人間の人生、家族、心身の健康
精神的に及ぼす苦悩など、影響を考慮すると
言葉になりません。
私は、(広島原爆)資料館へ多くの海外の方を案内する中で、毎回毎回どうしようもない思いをしてきました。
胸が張り裂けそうな気持を抱いていました。
また、多くの被爆者が、苦悩をかかえながらも証言をするひと
そして私の祖父母(被爆者ではありませんでしたが3つの
戦争を経験し、第二次大戦をのりこえて)のように、
戦争のことはふれず黙って逝く人の方が多かったのではないでしょうか。
地獄を見ているし、子供を育て、生き抜くのに必死だったと思います。
あまりにもつらくて、言葉にすることによって思い出すために
寡黙になる人の方が多いし、それでよいのだと
私は思っていました。
また、(被ばく&捕虜)証言の方々の勇気と行動力にも
頭が下がります。
21世紀は、人と人が殺しあうことは、やめてほしい。
共生し、互いに助け合いながら 幸福を 
と 心から願っています。
憎しみをのりこえ 二度と戦争のないように
LOVE & PEACE !





落ち込んでいた私を励ましてくれる友達、家族がいたお陰で、すっかり私も元気になりました。

ありがとう!!


 

2011/10/18

メリットスカラシップのセミナー

たわわに実る、ご近所のレモン
昨日、メリットスカラシップの講習会がありました。

講師の先生は、お子さんをディヴィジョンIIのアスリートとアカデミックスカラシップの組み合わせで、お小遣いだけで大学を通わせることのできたお母さんです。

ご主人が、大学のコーチでもあるので、大学サイドの事情もよくご存知で、ただただ目からウロコの情報でした。

ディヴィジョンIからもフルライドのお誘いがあったそうですが、怪我をするリスク、お子さんよりずっとレベルの上の選手が入ってきたことも考え、なおかつ大学院進学のためにいかに有利に大学4年間を過ごすかも見据えて、大学を選んだそうです。

今回から、お子さんが小学生のお母さんも参加され、熱心な質問が続きました。

あっという間の3時間で、まだまだ伺いたいことがあったのですが、子供のお迎えがあり、解散になってしまいました。

講師のKさん、本当にありがとうございました。これからも、色々教えてくださいね。

2011/10/16

テニー博士の平和セミナー その後 (2)



Bさんとは、本をお貸ししたのがご縁で、時々電話でお話をします。

「チャキチャキの江戸っ子」という言葉がぴったりの元気のいいおばあちゃんです。

そのBさんに、本をお貸しして1ヶ月ほどたった頃、電話が又かかってきました。その前にも「テニー博士の本を頑張って読もうとしても、辛くて先に進めない。もっと長く借りていてもいいですか?」というお電話を頂いていたので、「再延長のお願いかなあ。」と思いました。

 
Bさんは開口一番、「私、この数週間大変だったの。テニーさんの本を読んだせいか、自分の東京大空襲のトラウマが蘇って、趣味の会でフラッシュバックを起こして、アメリカ人の友達の前で、とんでもない醜態をさらしちゃってね。」とおっしゃいました。

 
事情を伺ってみると、戦後60年、アメリカでの生活に慣れる事、子供を育てること、生き抜くことに追われて、自分の戦争の体験を閉じ込めたままにしておいたので、今回のセミナーと私の本がきっかけで爆発してしまったのだそうです。

 
アメリカ人に向かって、「私たち日本人を憎まないでくれ。私だって苦しんだんだ。私の家族は空襲で死んだ。」とわめきちらし、お友達がショックを受けてしまったそうです。


その中で、Bさんの心を慰め、癒してくださったのは、お友達のご主人で、アウシュビッツのサバイバーだったそうです。「戦争は、どちらのサイドであってもみんなが苦しむこと。でも、人間は先に進まなければならないから、自分も他人も赦し、過去のこととは決別しなければならないこと。辛くなる本は読まなくてもいいから、本を返しなさい。」とアドバイスしてくださったそうです。

 
しばらくして、小包が届き、「本を貸してくださってありがとう。全部は読めなかったけど、よい経験をさせてもらいました。」というメッセージカードが入っていました。

 
戦争のことなど昔のことだと元気よく暮らしていても、ある日突然、記憶が戻ることもあるのだということをご本人から伺えて、よい勉強になりました。Bさんは、最近は又元気を取り戻し、お友達にも自分の経験を伝えられるようになったそうです。

「次のイベントにもぜひ誘ってね! 私は、色々勉強したいのよ。」と頼まれました。ぽーと会は、子供たちの大学進学とキャリアの勉強会としてスタートしましたが、色々な方に加わっていただけて感謝です。



テニー博士の平和セミナー その後 (1)

太平洋に面した絶壁の地層

木の根が張り、岩場を壊しています。
恐るべきパワーです。


8月にあった平和セミナーの「テニー博士講演会」では、子供たちから大変な反響をいただきました。


「戦争の悲惨さがわかってよかった。」「教科書に書かれていない戦争のことを知った。」「体験者から直接話が聞けてよかった。」などです。

私にとっても、色々なことを学ぶきっかけになりました。そして、いくつかの新しい出会いもありました。


2人の日本人女性についてお話したいと思います。お2人とも80代の女性で、「戦争花嫁」としてサンディエゴに嫁いでこられました。


Aさん、Bさんとお呼びすることにします。AさんとBさんは、数十年来のお友達で、コミュニティー新聞の広告で今回のセミナーのことを知り、参加してくださいました。30分も前から来てくださり、最前列に座っていらっしゃいました。


A さんのご主人は、テニー博士のように元戦争捕虜(Prisoner of War  通称POW)です。結婚して60年以上たつのに、ご主人は一言も捕虜時代のことをお話にならないそうです。奥様のAさんがご主人の過去を知るいい機会だと思い、今回のテニー博士のセミナーに参加されました。


テニー博士のお話は、子供たちがあまりショックを受けないように、かなりマイルドな内容でしたが、それでもAさんにとっては、かなりの衝撃だったようで、翌日入院されてしまいました。Aさんはテニーさんの話の行間を読み、ご主人の苦しみを知ってしまったのでしょう。  

たまたま、Bさんに私の私物のテニーさんの日本語訳の本をお貸ししていて、お電話をいただき、話の流れで、Aさんの入院のことを知り、心を痛めておりました。しばらくして無事に退院され、私もホッとしました。

最愛の奥様にすら、自分の体験談をシェアできなかったAさんのご主人の心の闇を思い、とても辛く思いました。かつての敵の国からお嫁に来た奥さんを守り、日本の血を半分受け継ぐ子供たちを育ててこられたのは、立派なことです。しかし、その中で、きっと複雑な思いがあったはずです。

その後Aさんとお話しする機会はありませんが、Bさんによると、「それでも、テニー博士の話を聞けてよかった。知らなきゃいけないことだった。」とAさんは感謝してくださっているそうです

体験談を後世に伝えてくださる方がいる一方で、いまだに経験を口にさえできない方もいらっしゃることを知り、悲しく思いました。


2011/10/15

せっかく来てくれているのに! (2)

バナナと極楽鳥の葉に囲まれては、
どうも秋らしさに欠ける。
昨日、息子の高校に、気になる大学のアドミッションオフィサーが訪問してくれていたのに、会わずじまいで残念だったということを書きました。

私のお友達の12年生のお嬢さんは、最近あこがれの大学から(しかも飛行機で5時間かかる遠方から)わざわざ代表者が現地校を訪れると聞き、ぜひ会ってみたいと思っていました。

ところが、その日はテストがあり、クラスを抜け出ることは不可能でした。どうしても、お会いしたいということで、担任の先生にお願いして、テストを早めに切り上げ、大急ぎでカウンセリングルームに駆けつけました。ちょうどお帰りになるところを、引き止めて、30分くらいお話ができて、本当によかったと喜んでいました。

せっかく、はるばる高校訪問をしてくださっても、そのお嬢さん以外は訪ねてくる生徒が1人もいなかったそうです。やはり、シニアの生徒は、誰もがきついクラススケジュールで、泣く泣くチャンスをあきらめているのでしょう。

友達のお嬢さんは、運よく会えてよかったのですが、お母さんに言わせると、問題も若干あったそうです。テストを抜け出たので、現地校の成績に響くのではないかと言う心配、大急ぎで駆けつけたので、考えがまとまらず、自分のよさをアドミッションの人に上手に伝えられなかったのではないかということ、色々考えればきりがありません。

息子が大学の代表の人に会えなかったのは残念でしたが、よくよく考えると、たとえ息子がゼーゼーハーハーと心臓破りの坂を登り、カウンセリングルームに駆け込んだとしても、心の余裕がないので、あまりよい結果にはなっていなかったかもしれません。それとも、汗だくで昼ごはんも食べずに会いに来てくれたということで、ポイントが上がるのでしょうか。日本のスポーツ根性モノのシナリオみたいに、「君のガッツに心を打たれたよ。よし合格だ。ついでにフルライド(全くタダ)にしてあげよう。」なんてことにはならないのです。(日本でもそんな話はないか)

ということで、この季節、高校訪問をしてくださる大学には感謝していますが、親と子供に大きな葛藤をもたらしています。(うちは、子供は全然葛藤してませんが)

2011/10/14

せっかく来てくれているのに! (1)

ホッキーの家の玄関
犬好きの家らしく、左に犬の置物がある。
犬が花かごをくわえている。
昨日は、息子の通う高校に、結構気になっている大学のアドミッションオフィサーが訪問してくれていました。

前の日の夕方に、我が家に電話がかかってきて、「明日君の高校に行くから、カウンセリングルームに遊びにきませんか?」とお誘いを受けました。これは、息子が特に優秀で、大学にとって魅力的な生徒だからということではなく、単に何度もコンタクトをしたことがあるから(私が)、「よほど自分の大学を気に入ってくれているのであろう。」と見なしてくれたのだと思います。大学側に熱意が通じて、よかったです。

ところが、電話に出た息子は、「僕は8コマ全部ぎっしり埋まっているから、空き時間が全くありません。ランチタイムもとても短いし、坂の上にあるカウンセリングルームに行けるかどうかわかりません。」とそっけなく返事をしていました。(もっと、丁寧に「善処します」くらい言えばいいのにと、母は怒る。)

そして、やはり昨日は、アドミッションオフィサーには、会わずじまいでした。息子は、昼休憩に友達に会えるのをそれは楽しみにしているので、たとえ時間があったとしても、行かなかったのかもしれません。(情けない~~~!)幸いその大学は、カリフォルニアにあるので、来年行こうと思えば行けるので、仕方ないかと思えます。

2011/10/13

悩ましい、アーリーデシジョン

お隣のアントニオさんのお宅の秋の飾り
ハロウイーンが終わったら、感謝祭仕様になる
この季節、シニアのお母さんたちは「アーリーデシジョンをどうしようか」という話題で持ちきりになります。

アーリーデシジョン(ED)とは、大学を早めに願書を出して、もし受かったら他の大学の合格を辞退するという約束で、有利な合格をゲットするというものです。日本的に言うと「専願」というシステムになるのでしょうか?

希望する大学に有利に合格できるなんて、こんなに有難いお話はありません。しかも年内に結果がわかるので、冬休みを楽しむことすらできるのです。

しかし、意外とEDで入学を決める人が少ないのは、色々と問題もあるからです。

1.レギュラーで合格通知をもらう場合には、ファイナンシャルエイドをどれくらいつけてくれるかという比較ができますが、EDの場合、交渉の余地が少ないです。裕福なご家庭で全額払う覚悟があれば(年間5万ドル!!)「学費も、寮費もドンと来い」と鷹揚に構えていられるでしょうが、少しでも多くのスカラシップが大学選びの一番の決め手となっている我が家などは、アーリーは厳しいです。

2.合格率がEDの方が高そうに見えても、実はアーリーで応募する生徒はアスリート、親のコネ等の既にかなり有利な条件を備えていることが多いので、普通の生徒にとっては必ずしも有利ではないそうです。

3.「この大学しかない」と親も子供も思い込めるほどの熱意がないと、EDを受ける勇気が出てきません。あとで、もっと好きな大学が見つかった場合、アーリーで合格通知を出してくれた大学を辞退しなければなりません。そんなことをすると、大学から訴えられることもあるなどという、恐ろしい噂をチラホラと耳にする高校もあるそうです。


などなど、EDに関する悩みはつきないのです。

来年、うちの息子の受験の時にはEDを利用するかどうか未定です。

2011/10/12

アジア系アメリカ人、太平洋諸島民の子供たちの大学教育



昨日ご紹介した教育コンサルタントのLynn O'Shaughnessy さんから今日送っていただいたニュースです。

アジア系アメリカ人、太平洋諸島民(中国、韓国、日本、タイ、インド、パキスタン、フィリピン、インドネシア、ベトナム、カンボジア、ラオス、モン族(ラオスの山岳原住民)ハワイ、グアム、サモア、トンガ)は、2050年までには4000万人に増加予定ですが、これまでこのグループの高等教育状況への理解が足らなかったので、現状調査がなされたというニュースです。

カリフォルニアに住み、しかも教育熱心な学校区に子供さんを通わせていると、アジア人が実はアメリカでは少数民族であることを忘れてしまいそうなくらい、アジア人の比率が高いです。

難関UCでも、大半がアジア人学生という構成になっています。

他の民族の人たちの何倍も頑張っても、合格しにくいという実情を現地校のカウンセラー、教育界の人たちは全然理解していないと、がっかりした方も多いと思います。

私も、ここ数年大学のアドミッションに関する本を色々読んだり、教育コンサルタントにお会いする機会がありましたが、「アジア人学生の特殊な状況」への理解がなくて、驚いてばかりでした。しびれをきらして、最終的に我が家は日本人コンサルタントの先生に息子の指導をお願いしました。

今後、政府レベルで、アジア人、太平洋諸島民の子供たちの高等教育への関心がますます高まることを期待したいです。

Thanks for your information, Lynn !!



http://blogs.edweek.org/edweek/college_bound/2011/10/understanding_college_and_asian_american-pacific_islanders.html

2011/10/11

Lynn O'Shaughnessy さんの講演会のご案内





6月のブログにご紹介した Lynn O'Shaughnessy さんの講演会がこの週末、UCSDであります。

内容は、

★ スカラシップを有利にもらう戦略

★ 実際に子供の大学進学にかかる費用の計算方法

★ テストスコアー(SAT等)を重視しない大学

★ アスリートのためのスカラシップのインサイダー情報

などなどです。

経済ジャーナリストとしても名高い方ですが、ここ数年は質のよい大学にいかに安く子供を通わせるかの戦略の立て方でマスコミにもよく取り上げられています。

現地校主催で、この方のセミナーに通われた方も多いことと思います。

今週のセミナーは、9時から3時までと比較的長いので、かなり深くカバーする予定だと、ご本人もおっしゃっています。

お嬢さんは、ペンシルバニアのJuniata Collegeをこの夏卒業され、すぐに希望した職を得ることができたそうです。

息子さんは、現在ウイスコンシンのBeloit College で物理と数学を専攻されています。

あまり名前の知られていないリベラルアーツカレッジの本当に素晴らしさ、教育の質の高さを私は
Lynnさんから教えて頂きました。

又、職業柄、学長さんレベルの方とも密接なコンタクトをお持ちで、経営側から見たアドミッションの情報も大変興味深いです。

ファイナンスの専門家、教育コンサルタント、母親といくつもの顔をお持ちの、それでいて、とても親しみやすい素晴らしい女性です。
今日、メールしたら、今週のセミナーまだ若干の空きがあるそうです。私も伺います。

もしよかったら、現地でお会いしましょう。



Lynnさんが寄稿されているサイトも貼り付けますね。

 
すごい情報量です。

UCSD College Workshop


Attend The Ultimate College Workshop

Are you worried about your children getting into great colleges and universities?
Even more importantly, are you stressed about how you’re going to pay for your teenager’s college education?
You can find many of the answers you need by attending The Ultimate College Workshop on Oct. 15 through the University of California, San Diego’s Academic Connection program.
Enroll Now
Lynn O’Shaughnessy, who is a nationally recognized college expert, will provide you with a road map that can help you make smart decisions on selecting colleges and making them more affordable.

What You Will Learn…

Those who attend the all-day workshop will learn this and more:
  • How to tap into the biggest sources of college money.
  • How to increase your chances of winning scholarships from colleges.
  • How to identify the nation’s most generous schools.
  • Why it’s not just “A” students who can earn significant financial aid or scholarships from colleges.
  • How to discover what a college will really cost you well in advance of applying.
  • Why it can be cheaper having two children in college at once than one.
  • Why unimpressive test scores don’t have to hurt a teen’s admission or aid chances at many colleges, including some elite ones.
  • The real story behind athletic scholarships.
  • Why college savings rarely hurts a family’s chances for financial aid.
  • The potential financial aid advantage for families of divorce.
  • The truth about college rankings.
  • How to evaluate colleges and universities academically.
  • Ways to find overlooked academic gems.
  • How being a Californian, as well as having other hooks, can boost your chances of admission and merit awards outside California.
  • Why affluent teenagers can enjoy an admission edge at many schools.

Sign Up for The Ultimate College Workshop

Who is Lynn O’Shaughnessy?

Lynn O’Shaughnessy is a best-selling author, journalist, speaker, consultant and a nationally recognized expert on college planning. Lynn is the author of The College Solution, an Amazon.com bestseller. She writes a college blog for The College Solution (her own site), as well as CBS MoneyWatch and US News & World Report.
Lynn has been interviewed or has written on college issues for such media outlets as Money Magazine, BusinessWeek, The Wall Street Journal, New York Times, Los Angeles Times, Fox Business News, Huffington Post and The Early Show on CBS.
Lynn is also the consulting director of college planning, K-12, UCSD’s Academic Connections.

Extra Benefits of Attending The Ultimate College Workshop

All participants at the college workshop, which costs $75, will be provided with lunch and a spiral-bound copy of Shrinking the Cost of College: Great Ways to Reduce the Price of a Bachelor’s Degree.
The workshop will take place from 9 a.m. to 3 p.m. on Oct. 15 at UCSD Extension’s beautiful new University City Center location at 6256 Greenwich Dr., San Diego. 92122
Need more information? Contact UCSD at (858) 534-0804 or email AcademicConnections@ucsd.edu.
You can also email Lynn at Lynn@TheCollegeSolution.com.
Enroll Now




2011/10/09

南アフリカからのお土産

夫がヨハネスブルグから帰ってきました。

「10カラットのダイヤモンド以外は何にもいらないから、お土産は買わなくてもいいからね。」と何度も念を押しておいたのに、手ぶらで帰ると、私や息子ががっかりすると思い、色々気を遣ってくれています。
アフリカのスリムなカップルの置物
羨ましい!

サラダ用スプーン
キリンのカップルです

お面の置物
今度又停電になったら恐いかも

南アフリカのヒップホップCD
「パパのお土産ってビミョ-」
と息子が申しております。

南アフリカの国旗の野球帽
夫が自分用に買った

息子が一番喜んだお土産
空港ラウンジで無料でもらうスナック
見た目は普通ですが、
「製造SIMBA社」と書いてある。
シンバって、なんてアフリカ風の名前でしょう!







2011/10/07

サンディエゴ港に入ってくる貨物船





先日、散歩中に珍しい貨物船を見つけました。

拡大写真もあります。

何だかおわかりですか?

ヒントは

1.環境に優しいものです。

2.日本では海岸寄り、アメリカでは内陸部で見ることが多いです。

3.エネルギー関連です。


そうです、答えは風力発電所の風車です。

Kのマークが見えるので、川崎汽船、つまり日本からの貨物でしょうか。

日本からは、横浜港から三菱重工製の風車が出荷されることが多いそうです。(中途半端な知識をひけらかす)

サンディエゴに荷揚げされてから、トレーラーに乗せられ、砂漠のど真ん中で組み立てられます。

再生可能エネルギー頑張れ!! 原子力発電所はもういらない!!


2011/10/06

大学でのちょっとした間違いで一生が台無しになってしまう可能性





John Grisham著
The Associate


昨日のThe Spire に続き今日ご紹介する本も、大学生活を知るよいきっかけになりました。

主人公は、イェールロースクールで、ロージャーナルの編集長を務めるほどの秀才で、トップローファームからオファーが集まり、(日本の就活的に言うなら内定長者?)将来を約束されていました。

ところが、「大学時代のパーティーで羽目をはずしたことを暴露されたくなかったら、自分の言うとおりにしろ。言うことを聞かなければ、君の一生は破滅だ」と、脅されて、競合ローファームから機密情報を盗み出すように強要されてしまいます。

ニューヨークのローファームの稼ぎ頭たちの派手な生活ぶり、新米弁護士たちの過酷な競争、手の込んだスパイ活動など、ベストセラー作家グリシャムらしい展開です。

私が一番この作品で気になったのは、「大学でのたった一回の軽はずみな行動」が一生を棒に振ってしまいかねない危険性です。

この夏のぽーとジュニアの「警察官による安全教室」でも話題に上った、ネットによる犯罪を思い出しました。

将来有望な学生を狙って、あらかじめ布石を打っておいて、数年後に恐喝する手口もすでに確立されていることは、あちこちで聞きます。この小説でも、強請りの材料は、数年前の携帯電話動画の記録です。

昔から、パーティー文化は学生生活の一部と考えられていますし、春休みに暖かいビーチで羽目をはずす映像は、風物詩にすらなっています。「飲酒」「ドラッグ」「性交渉」がメディアによってファッションのように伝えられて、そこに潜む罠を子供たちはどこまで理解しているのだろうかと、不安になります。

2011/10/04

リベラルアーツ大学が舞台のミステリー小説


リチャード ノース パターソン著
The Spire
(塔)


最近、私が読んで、考え込んでしまった小説です。

ミステリーなのですが、オハイオのリベラルアーツカレッジが舞台の珍しい設定です。

パーティーでドラッグを使用して、意識がなくなっていた間の殺人事件の容疑をかけられた当時大学生だった親友の身の潔白を証明しようと活躍する新学長のマークが主人公です。

マーク自身この大学の卒業生です。不幸な生い立ちにもかかわらず、高校時代のフットボールとリーダーシップが認められ、フルスカラシップをもらい、ディヴィジョンIIIで活躍します。その後、イェールロースクールに進学し、弁護士として大成功を収めます。

18年ぶりに今度は学長として母校のカレッジに戻り、経営側としてリベラルカレッジのしくみ、学生、教授のあり方を見直すことになります。

結末は、とんでもないどんでん返しで、うなってしまいましたが、この本のすごいのは、リベラルアーツカレッジのインサイダー ストーリーが満載なところです。

● 運営基金のしくみ、卒業生からの寄付状況
● アスリートスカラシップの舞台裏、スカウトのやりかた
● 人種構成にバランスを持たせる工夫
● 比較的豊かとされるカレッジの学生とかなり貧しい周辺住民との関係
● ドラッグビジネスの組織がどのように学生の生活に入り込むか

など、真偽のほどは定かではありませんが、娯楽小説としては、大変楽しめました。

世界で最強の書見台




私は、書見台には一方ならないこだわりがあります。

家には、日米からとりよせた色々な書見台がありますが、こんなに使いやすいのは初めてです。

カレッジサーチのために本は、電話帳より分厚く、読んでいると首が痛くなります。また、複数の本を比較するのに、このダブルデッカーはとても都合がいいです。

我が家では、普段は下段を息子が使い、上段を私の読書用に使っています。

息子の教科書は1000ページを超えるものもありますが、この書見台ならびくともしません。














2011/10/03

デオドラントのコレクション




ドラッグストアー、ディスカウントストアー
どこに行っても、男性用デオドラントの種類は
数え切れないほどあります。


数ヶ月前の現地校の学年最後の校内新聞の広告で、「使いかけのデオドラント大量放出!!タダで差し上げます。ランチタイムに1294番のロッカーまで来て下さい。早いもの勝ちです。デイビッド」というのがありました。

もちろん、ジョークなのですが、おもしろがって男子が毎日ロッカーにたむろしては、自分たちのデオドラントの商品情報交換で盛り上がったそうです。

日本の高校生のことはわかりませんが、アメリカの高校生はデオドラントが大好きです。夜のMTV(ミュージック)、スポーツなど男の子が見そうなチャンネルではありとあらゆるデオドラントのコマーシャルが用意されています。


うちの息子のようにコマーシャルのイメージにすっかりはまるようなティーンエージャーを対象に、いつも新製品が発売され続けています。

2011/10/02

ミスワグナー (5)

動物ショーの大トリの大蛇、ステファニー



この子供は、昔から大蛇の大ファンだったので
プログラムが終わっても、離れません。
お母さんに頼んで、自分のバースデーパーティーに
来てもらうことにしたそうです。
「他の動物はいいから、エバさんとステファニーだけ来て下さい。」
というご指名です。


パーべキューソース、アイスクリームのついたべたべたの手で
みんなから触られて気持ちがわるいのに
ひたすら耐えている大蛇
なんという、プロ意識の高さだろう!

ワグナー先生は、今年1年の解剖実習の動物の名前をリストアップしてくださいました。
「ヒツジの胎児」、「妊娠した猫」、等々、聞いているだけで、眩暈がしてきました。私以上に臆病な息子に耐えられるだろうかと、心配になってきました。

お医者さんや、看護婦さんを目指すなら、いずれ人体解剖もあるので、ソフトランディングとして動物解剖も必要でしょうが、息子はライフサイエンスには興味がない上、指を切って血が少し出ただけでも大騒ぎするので、険しい山を越えなければなりません。

ワグナー先生は、「動物の体というものは、知れば知るほどよくデザインされていることに驚きます。その神秘を知ることで、私たちはとても謙虚にならざるをえません。」とおっしゃいました。

きっと、ワグナー先生となら息子も乗り越えられると思います。そして、アカデミックな面だけでなく、人間としてどう生きるべきかを深く考えるきっかけを与えていただくことでしょう。