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2011/10/15

せっかく来てくれているのに! (2)

バナナと極楽鳥の葉に囲まれては、
どうも秋らしさに欠ける。
昨日、息子の高校に、気になる大学のアドミッションオフィサーが訪問してくれていたのに、会わずじまいで残念だったということを書きました。

私のお友達の12年生のお嬢さんは、最近あこがれの大学から(しかも飛行機で5時間かかる遠方から)わざわざ代表者が現地校を訪れると聞き、ぜひ会ってみたいと思っていました。

ところが、その日はテストがあり、クラスを抜け出ることは不可能でした。どうしても、お会いしたいということで、担任の先生にお願いして、テストを早めに切り上げ、大急ぎでカウンセリングルームに駆けつけました。ちょうどお帰りになるところを、引き止めて、30分くらいお話ができて、本当によかったと喜んでいました。

せっかく、はるばる高校訪問をしてくださっても、そのお嬢さん以外は訪ねてくる生徒が1人もいなかったそうです。やはり、シニアの生徒は、誰もがきついクラススケジュールで、泣く泣くチャンスをあきらめているのでしょう。

友達のお嬢さんは、運よく会えてよかったのですが、お母さんに言わせると、問題も若干あったそうです。テストを抜け出たので、現地校の成績に響くのではないかと言う心配、大急ぎで駆けつけたので、考えがまとまらず、自分のよさをアドミッションの人に上手に伝えられなかったのではないかということ、色々考えればきりがありません。

息子が大学の代表の人に会えなかったのは残念でしたが、よくよく考えると、たとえ息子がゼーゼーハーハーと心臓破りの坂を登り、カウンセリングルームに駆け込んだとしても、心の余裕がないので、あまりよい結果にはなっていなかったかもしれません。それとも、汗だくで昼ごはんも食べずに会いに来てくれたということで、ポイントが上がるのでしょうか。日本のスポーツ根性モノのシナリオみたいに、「君のガッツに心を打たれたよ。よし合格だ。ついでにフルライド(全くタダ)にしてあげよう。」なんてことにはならないのです。(日本でもそんな話はないか)

ということで、この季節、高校訪問をしてくださる大学には感謝していますが、親と子供に大きな葛藤をもたらしています。(うちは、子供は全然葛藤してませんが)

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